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系統的脱感作

問題行動の解決手法には、
分化強化、消去、弱化、馴化、古典的条件づけなどがある。

恐怖反応の解決については、
系統的脱感作と拮抗条件づけなどがある。

これまで系統的脱感作は馴化の一手法、
拮抗条件づけは古典的条件づけの一手法だと思っていた。

拮抗条件づけとは、恐怖を感じる刺激と好子を条件付けて
感情を変えていくもので古典的条件づけの手順で行う。

で、系統的脱感作だが、
弱い刺激にさらし反応しなくなったら、徐々に刺激を強めていく手法。
これを馴化だと勘違いしていた。

馴化の一手法でもあるので、間違っているわけではないのだが、
古典的条件づけの一手法でもある。

つまり、恐怖刺激が無条件刺激(生得的な恐怖)の場合は馴化であり、
条件刺激(習得的な恐怖)の場合は古典的条件づけの消去となる。
(『アニマル・ラーニング』にちゃんとそう書いてあった!)

わかったつもり…はとても怖いですな。反省。

これまで行ってきた系統的脱感作と拮抗条件づけの方法が
間違っていたわけではなく、手法や手順に間違いはないのだが、
理解が浅く、原理と定義をわかっていなかったということ。

僕たちインストラクターは現場で困っている犬や飼主さんを前に、
持てる知識と技術を総動員して何とか現状を改善しようとする。
そしてその対価をいただいて生活している。

本来、問題行動には行動治療の専門家があたり、
我々の役割はその治療指針の趣旨にのっとった治療のお手伝いや、
問題を予防するためにできることを飼主さんにお伝えすること。

そして、楽しい犬との暮らしを提案し
「リードの両端の幸せ」のお手伝いをする、それが仕事。
しかし、実際に問題を抱える飼主さんと犬が目の前にいて、
身近な所には問題を解決できる専門家は見当たらないのが現状。

そんな中で少しでもお役にたてればと悪戦苦闘の毎日。
少しでも新しい情報があれば遠くても聞きに行き、
ベースとなる学問的な知識を得るために専門書を読みかじり、
飼主さんと話し合いながら現場で試していく。
(ある意味無責任な作業なので飼主さんの理解は欠かせない)

最近になって少しは知識も増え、解決法も見え、
経過もある程度予測できるようになってはきたが、
専門的な基礎学問や応用的な学問を体系的に学んだわけではない。
今回のようなことは頻繁に起こる。というかその連続。

犬や猫の行動治療の専門家が増えてくれば、
我々は本来の役割に専念することになるかもしれない。
社会的な意義はあると思うので経済的に成り立つ職業になるかどうか
がカギかもしれないが、そうなってほしいと思う。

それまでは、謙虚に正しい知識を学び、腕を磨く努力が必要だ。
かつ、科学的な視点を持ち続け、切磋琢磨できる環境を作りたい。

先日、ある研究者がおっしゃっていた。
科学者は常に「ホンマかいな」の視線にさらされている。
それによって少しでも正しい方向に進んできたのが科学。
トレーナーやインストラクターにもそういった視点と
検証の場があるとよりよくなるのではないか。

その通りだと思う。
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