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強化と弱化

僕たちP.I.G.(インストラクター仲間の集まり)のモットーは
「リードの両端の幸せ」。
そのために犬と飼主さんの「お互いの気持ちを尊重する」ような
信頼関係づくりのお手伝いをしている。

以前に書いた犬のわがまま状態は、犬にも飼主にもストレスのもと。
バランスよく「お互いの気持ち」を大事にしたい。

信頼関係づくりには、
飼主が犬の気持ちを読み取ることが重要だが、
今回は犬に飼主の気持ちをどう伝えるかを考えてみる。
それには犬がどう学ぶかを理解する必要がある。

犬は試行錯誤の結果で学ぶ。オペラント条件づけと呼ばれている。
仕組みは簡単。
何かやってみて犬にとって良いことが起こればその行動を繰り返し、
(自発行動の結果、好子出現か嫌子消失により行動の発生頻度が増え)
悪いことが起こればその行動をしなくなる、
(自発行動の結果、嫌子出現か好子消失により行動の発生頻度が減る)
ということ。

行動の発生頻度が増えることを「強化」、減ることを「弱化」と呼ぶ。
(「弱化」は英語では「罰」を表す言葉になるのだが、次に述べる
「正」=(陽性)、負=(陰性)」と共に混乱のもとなので
「行動分析学入門」(産業図書)にならって「弱化」とする。)

好子にしろ嫌子にしろ「出現」するのは「+」なので「正」と言い、
「消失」するのは「-」なので「負」と言う。

犬にとって行動の結果、
好きなものが出てきてその行動の発生頻度が増えることを「正の強化」
嫌なものが無くなってその行動の発生頻度が増えることを「負の強化」
好きなものが無くなってその行動の発生頻度が減ることを「負の弱化」
逆に嫌なものが出てきてその行動の発生頻度が減ることを「正の弱化」
という。

僕たちは犬の学習に「好きなもの」を利用する。
「正の強化」と「負の弱化」だ。
効率的なのだが「弱化」にはデメリットもあるので要注意。
(わが家の子育ての面白い?話があるので近いうちにご紹介します。)
「嫌なもの」はさらにデメリットが多いし、人道的でないので使わない。

犬の意志表示がどんな行動であれ、
その結果、犬の願いが叶えばその行動は増える。

犬の人への意志表示は人にとって「おりこう」な行動に限定し、
それを犬との間での共有ルールにすれば「おりこうな犬」になる。
逆に、迷惑な行動(吠えるや飛びつく)が報われれば
いわゆる「お行儀が悪い犬」になる。

なので、「おりこう」な行動に応え、
「行儀が悪い」行動は報われなければよい。

犬の行動で、最近よく吠えるようになってきた、とか
以前はよくしていたのに最近はしなくなったと感じる時、

前者は「強化」が起こっているので、吠えた結果、犬にとって
「好きなことが出てくる」か「嫌なことがなくなっている」はずだ。

後者は「弱化」が起こっているので、その結果、犬にとって
「嫌なことが出てくる」か「好きなことがなくなっている」はず。

僕たちインストラクターはそんなことを考えながら
飼主さんのお話を聞いている。

ちなみに「好子」が必ずしも「好きなもの(こと)」ではないことが
もうひとつの「行動分析学入門」(集英社新書)に書かれている。
ゴキブリホイホイの話だ。

ゴキブリホイホイを仕掛けたときの「好子」は、
中にゴキブリが捕まっていることだが、
多くの人にとってゴキブリは「好きなもの」ではない。

なるほど。

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