スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

般化と弁別

家の中で「オスワリ」と言えば座るのに玄関ではできない。
人が座っているときは「フセ」で伏せるのに立っているとできない…
ということがよく起こる。

できない理由はいくつかある。
ひとつは、しっかりと「理解」していない。
ひとつは、環境の刺激が強すぎる。
ひとつが、しっかりと「定着」していない。

今回はこの定着について考える。
犬は学習の過程でいろんな「条件」を関連づける。
その「条件」が変わると「別のパターンだ!」と解釈してしまう。

文頭の例では、
前者は「場所」が違い、後者は「人の姿勢」が違うのだ。
このように「違い」を見分ける能力を「弁別」と呼ぶ。

その反対に「共通」の部分を見つけ出す能力が「般化」。
今から100年ほど前にアメリカでJ.B.ワトソン博士が
「アルバート坊やの実験」を行った。

生後11ヶ月乳児(アルバート坊や)が白いネズミを怖がらないことを
確認した後、白ネズミを見せてから大きな音で乳児を驚かせる。
何度か繰り返すと白ネズミを見ると恐れるようになり、
それどころか、それまで怖くなかった白いウサギや犬、
白い毛のついたお面、脱脂綿までも恐れるようになった。
(こんな酷い実験は現代では不可能!)
「白い」という共通部分を見つけ出し「怖い音」とを関連づけたのだ。

本来、犬は「弁別」が得意で「般化」が苦手だ。
しかし、「恐怖」に関しては「般化」がおきやすいことが知られている。
生存に役立つため、その特徴を持つ犬の生存率が高まったのだろう。

なので、
犬に何かを教える時にはいろんな場所で、いろんな姿勢で、と
環境を変えて練習することが大事になる。
また、怖がるものには慣らし続けないと似たものを怖がり、
ますます怖がりになることがよくある。

恐怖をなくしていく方法はさまざまだが、
怖いものは「般化」するのでどんどん増えていき、
慣らしたいものは「弁別」によって細かく分類するので
とても面倒だ。(でも犬にとってはそんなこと言ってられない。)

できれば安心できる環境で、
怖がりでない父犬と穏やかな気質の母犬から生まれ、
しっかりと社会化エクササイズを行った仔犬と
犬にとって善良な人や犬と一緒に、快適な環境の中で暮らせると
多くの問題行動が起こらないのではないだろうか。

こう並べると現状では結構ハードルが高い。
これが「普通」の世の中になるように頑張らねば…。

スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。