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足るを知る

今回も犬の話ではなく、「人の幸せ」の話。

経済には詳しくないのだが、
日本の予算の半分近くが借金だそうだ。
(2010年度予算の48%が国債)
僕たちの国は家庭では考えられない暮らしをしている。

今までの生活は変えられないので、
借金をしてでも生活レベルを維持しようということだろう。

電力でも同じことが言える。
原発が危ないことは十分わかった。
でも、原発がなくなると電力が足りないのでは…、
という意見だ。

電力は火力と水力で賄えるという試算もあるようだが、
現状では自然エネルギーや火力はお金がかかるそうだ。
(今後、普及につれて安価になるだろうし、今回の被害を考えれば
原発はもっと高価で取り返しがつかないと思うが)
今の生活を維持するために原発は必要悪なのか?

「足るを知る」とは、
物質的な満足感よりも精神的な幸福感を求めている言葉だと思う。

物質的に豊かな生活が「幸せ」を保障するだろうか?
数十年前から考えると今の生活は物質的に恵まれている。
だからといって幸福感が増したわけではないという。

やはり、収入の範囲内で暮らし、
危険な原発のない世の中で暮らしたい。


「足るを知る」はとても良い言葉だが、
注意しなくてはいけないことがある。

この言葉は物質的にある程度満ち足りた人々に対しての
戒めの言葉として理解するのが良いということ。

明日をも知れない生活を送っている人に「足るを知る」ことを
求めても受け入れられない。
最低限の生活の保証があった上での言葉だ。
人間の欲望というのは限りがない。それを戒めようというのだ。

ちなみに国の予算について、
借金づけの生活から脱出するには、
消費税を17~20%にする必要があるそうだ。

しかし、消費税というのは
「持てる人」からも「持たざる人」からも一律に徴収する仕組みだ。

そうではなく、再分配の仕組みを変えて「持てる人」から取り、
「持たざる人」も安心して暮らせる世の中になってほしい。
そういった意味で「持てる人」こそ「足るを知る」必要がある。

現状では、子どもたちの将来はどうなっていくのかとても心配だ。

話は変わるが、
先日読んだ本に社会学者ベンジャミン・ハーバーの
「私は人間を強者と弱者、成功者と失敗者とにはわけない。
学ぼうとする人としない人に分ける」
という言葉が紹介されていた。

学ばない人や向上心のない人は認められないと言われているようで、
いい感じがしない。(福沢諭吉の「学問のすすめ」のようだ。)

多様な人間をたった一つの価値観で分けて評価すること自体に
多少抵抗感もある。

ただ、世の中に
「幸せを感じ不満の少ない人」と「不満が多く不幸だと感じている人」
がいるならば、前者に近い暮らしをおくりたいと思う。

まず、日常の生活が明るい未来の可能性とともに保障された上で、
足るを知り、心豊かに暮らしたいと思う。

僕の仕事の理念は「『リードの両端の幸せ』のお手伝い」だ。
人が幸せを感じてこそ、犬との暮らしを楽しめると思う。
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