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勉強会報告7

2013年2月27日の勉強会報告、今回は少し簡単なまとめ。

◆まずはコミュニケーションチェックの読み方の解説
コミュニケーションチェックは、使用している僕たちにとっては
なくてはならないもの。
ただ、読み取るにはそれなりにコツが必要なので
それを共有できるようにと数例解説してみた。

コミュニケーションチェックは 
こちらからその解説とともにダウンロード可能。

例えば(これは当日解説したものとは異なるが…)、
チワワ、オス、1歳未去勢 一番問題な行動「吠え」
2・4―13・1・8・4‐32・33・45‐2 の場合、
数字は左から

ストレス度合・ストレス管理―
社会性・安全な関係・愛着(依存)・行動抑制―
スペースを守る&管理度合・物を守る&管理度合・
飼主の関心欲求&管理度合―
咬みの抑制

を表している。
この数字からわかることは、

①ストレス行動がいくつか見られるが、飼い方(ストレス管理)に
それ程問題はない。
別の理由でストレスがかかっていると考えられる。

②社会性が13と非常に高く、かつスペースを守る傾向がかなり高いため、
それがストレス行動の原因のひとつになっている可能性が高い。
スペースを守らせない環境づくりと他人に対する社会化が必要。

③飼主との関係は、お互いが力づくで要求を伝えることはしていない。
が、飼主の関心の管理の高さに対して欲求が非常に高いことから
かなり押しの強い犬であることがわかる。

④飼主への愛着が高いことと③を考えると、
飼主の意思を尊重させる機会を多くつくること、
それには抑制(マテなど)が伴っていることが必要。
愛情のダダ漏れ(要求行動に常に応えてしまうこと)には注意する。

⑤行動抑制はそれ程高くなく、気に入らないとキレるタイプではない。
そこで④の学習による効果が得られやすいと推測される。

⑥物を守る傾向があるため、守らせない環境管理と
物を返してもらう練習が必要。
咬みについては、物を守る行動かスペースを守る行動に
起因している可能性が高い。ので確認し、管理の方法を検討する。

ということなどが読み取れる。
これをもとに飼主さんから情報を得ていくと非常に効率的。
また、多くの場合、結構当たっていたりするので(!)、
飼主さんにこちらの意見を聞いてもらえやすくなったりする。
(この効果は大きい?)

次に問題行動シートを確認
排泄、興奮、吠えなどの問題行動への対処法について説明。
シートは問題を細かく分けて各々の解決法を記してある。
例えば排泄は6つのケースについて考えられている。
早く完成させ、できれば公開したいと思っている。
乞うご期待!

◆アメリカのサンディエゴのドッグトレーナーのところに
行かれた参加者からの研修報告
アメリカのドッグデイケア―の施設で日本人がオーナー。
アメリカの犬事情などが垣間見られた。
クラスや預かりなど写真を見せてもらいながら解説していただいた。

◆その後、2日後に迫った鈴鹿短大でのシンポジウムで発表する予定の
講演の予行演習を行いご意見いただく。
「鈴鹿短大では犬についてどんなことをしているのか」
を説明するために、散歩中の問題行動を解決するというネタ。

通常は少年院で行う演目で、問題解決には多くの要素が含まれる上、
参加者とともに考えられるので、私たちの考え方を知ってもらうのに
とても有効だと思う。
(追記:シンポジウムの講演は何とかうまくいき、
参加者からは良い評価を頂けたようです…よかった。)

◆本の紹介では『アイデアのちから』を取り上げ、
プレゼンテーションのガー・レイノルズの本の話をちょっと。

『アイデアのちから』はとても面白いので、
プレゼンテーションをする必要のあるかたにはおススメ。
以前に読んだ『スイッチ』(これもお勧め!)の著者による
ベストセラー。

記憶に焼きつくお話しには6つのルールが必要で、
①単純明快で、②意外性があり、③具体的であり、④信頼性がある
⑤感情に訴えるもので、⑥物語性がある、ことが重要。
それを詳しく解説している本。

◆参加者から愛着についての論文紹介があった。
母親と子どもの関係を、犬と飼主の関係に置き換えて考えてみると
とても興味深い。
そのうち犬との愛着関係チェックリストをつくりたいと思う。

犬のモチベーションは、損・得とその質で決まるが、
愛着が犬との関係に与える影響が数値化できれば、
飼主さんにはよい接し方の指標になるのではないかと思う。

今回は以上。
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弱化と消去の合図

犬との暮らしや犬育てクラスで教えていることを科学の目でみると
どう説明できるのだろうか?
その作業は心理学の基礎教育経験のない僕には結構困難なことだが、
正しいかどうかは別にして考えるだけでも楽しい。

と言い訳をしたうえで、今回は弱化と消去の合図について考えたい。

ある行動をやめてもらいたい時は、弱化と消去を使う。
並行して別の好ましい行動を強化していく(分化強化)のが常道。
その行動に悪い感情が影響しているなら系統的脱感作や拮抗条件づけ
も必要になる。

その弱化と消去について、僕が現場で使っている合図は以下の4つ。
(⑤は使っていないがついでに考えてみた)

①「あっ」
②「残念!」
③「ちがう」
④「おしまい」
⑤「Leave it!」

①「あっ」は、やめてほしい行動をしようとした瞬間に使う。
合図の後に好子を取り去り、その行動をやめれば報酬を与える。
教える際は、開いた手のひらにフードを置き、
犬が食べに来ようとしたら「あっ」と言って手を閉じる。
で、食べに来るのをやめたら「ヨシ」でフードを与える。

言い換えると
「食べに来る行動(頭を近づける)」を好子消失で弱化し、
「食べに来るのをやめる行動」(頭を離す)を好子出現で強化する。
繰り返すと好子出現阻止の弱化により食べに来なくなる。
(マテと同じ仕組み:これについてはまたの機会に…なかなかですが)

②「残念!」は、やめてほしい行動をしてしまった時に使う。
合図と同時に好子を取り去る。好子が得られないように管理が必要。

言い換えると
「食べに来た行動」をフードを隠すなど好子消失で弱化する。
(またはリードで止めるなどフードを得る機会を奪う。)
まあ、やっちゃったね、残念でした、って感じ。
好子が得られると「行く行動」が強化されてしまうので要注意。

③「ちがう」は、別の行動をとって欲しいときに使う合図。
その行動の前後では環境の変化がない=ご褒美がない=消去と伝え、
別の行動をすれば好子出現で強化する。

なので分化強化の合図と言えるだろうか?
消去するのは特定の行動というわけではないから
分化強化とは言えないか…。

教える際には「ちがう」が特定の行動(例えばフセ)の合図にならないこと、単に消去の合図にならないように注意が必要。

④「おしまい」は、消去の合図。
もうご褒美は出ないと伝える。

「おしまい」の後に要求行動に応えて「じゃあ、あと一つだけね」
などは厳禁。もうひとつオヤツをもらえる合図になってしまう。

③④の消去の合図のメリットは何と言ってもバーストが起きないこと!
チェッ!くらいのことは言うかもしれないが、合図を理解すれば、
バースト(行動が一時的に激しくなる)が起こることはない。

⑤の「Leave it!」はよく使われる合図で、「無視しなさい」という
意味で使っている…ように思う。

教え方は好子を除去(負の弱化)するというよりは、
嫌子を与えている(正の弱化)ように感じる。
(合図の声が少々怖いように思ったのだが…)

好子消失による弱化と別の行動を好子出現で強化していると考えれば、
「あっ」と同様の随伴性になる。

5つを使い分けると非常に便利な合図であることは確か。
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