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寄宿舎生活(6)

人の性格や行動に特徴があるように、犬にもタイプがある。
チャロを見ていると「好奇心旺盛で鋭利でない斧」って感じ。
あっちに走ったかと思うとすぐに別の方向に走り出す。
走り出したらすぐには止まれない。

行きたいと思えば少々の障害物は気にもとめない。
おまけに相手の都合も気にしない。
(先日は学校犬すずのウンチ中に体当たりしてなぎ倒していた…!)

IMG_0522_convert_20130325001654.jpg

「鋭利で細身のナイフ」のような犬なら1度で学ぶ経験も、
何度も繰り返すうちに、やっぱり無理かな…と思い始める。
何度も繰り返し伝えないといけないのでそれなりに大変ではあるが、
考えている経過がゆっくりなのでわかりやすい。

気になっていた体重は徐々にフードを増やすことでいい体形になった。
僕の常識は超えているが現在1日200CCのカップ9杯食べている。
これにガムと散歩時や管理のためのおやつ。
暖かくなるにつれ、少しずつ量を減らしていこう。

今回からはチャロの「困った行動」への対処法を書こうと思う。
寄宿舎生活(5)でご紹介したように、
あり余るエネルギー、激しい要求吠え、分離不安、拾い食い、
抑制のなさ、などが主な問題点。

あり余るエネルギーは抑制のなさを生み、
激しい要求吠えは分離不安とも関係があるだろう。
拾い食いはそもそも犬の持つ強い行動レパートリーのひとつ。
(若い犬にとって探索行動は脳に刺激を与えるためにも必須だし、
ストレス解消にも欠かせない行動。)

以上の3つについて考えてみる。

あり余るエネルギーについては散歩量を増やすことと
ドッグランなどで運動量を増やすこと
かじるものを常時数種類与えておくことで対処している。

週に2回は短大のドッグランで学校犬すずと遊んで(暴れて)いるが、
トゥーリッドさんが見たら「やめさせなさい!」と言うだろうな…。
本当に大暴れ。

毎朝の河川敷散歩は体重減少と軟便で困っていた時に中止した。
その後は老犬キーパとのゆっくり散歩に切り替え現在に至っている。

イージーウォークでの散歩はほぼ引っ張らない。
何気に首輪(プレミアカラー)に変えてみたところ、
上記の「斧」のようにとんでもないことになったので、
しばらくは首輪でも引っ張らない練習をすることにする。

具体的には、
軽く指でリードを引くと戻る(ソフトリードと呼ぶ)ことを教え、
こちらを振り返ったら言葉でマーク(「そう」)し、フード。
徐々に「戻ったらフード」に基準を上げていく。

ソフトリードで呼び戻したらフードを与えるが、
「Go!」の合図まではそばでフードを与え続け、
その場にとどまることを伝える。

もちろんリードが張ったらそれ以上進めないようにリードを固定する。
これが最初は大変。固定する手や腕が痛くなる。
イージーウォークって偉大。
チャロの首にも負荷がかかるだろうが気にしていない様子。

長いリードで散歩している時に
勢いがついている場合は一度に止めると双方に負担なので、
ポンピングブレーキのように段階的に止める。

リードが張ると戻るようになったら、今度は巻き戻し。
引っ張ったら数歩戻ってまた歩き出す。
犬はいちいち戻るのが面倒になり、引っ張らなくなる。
簡単に書いたがスモールステップによる練習は必要。
詳細はまたの機会に。

リードを張らずに歩けるようになればハーネスに移行する。
突進を物理的に止める(管理する)ことと並行して、
心理的な管理も教え始める。

それについては次回。
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勉強会報告3

久しぶりに勉強会のご報告を。
昨年7月のもの。
掲載を忘れていたので、これから数回まとめてご報告。

ちなみに勉強会はインストラクターとそれを目指す人が
情報交換のために月1回集まっている。
通常10名ほどで、近県から(たまに遠方から)もご参加者いただける。

◆今回の勉強会は、ケーススタディから。
柴犬でクレートを守る、食べ物を守る、前を通ると足を見て咬む。
わかり得る情報をもとにカウンセリングシートに基づいて
攻撃行動を評価し、解決法を考える。

守っているのは場所なのか、クレートなのか、身の安全なのかで解決方法は変わるが、問題行動を起こさせない徹底した管理の上で、脱感作と古典的条件づけを利用し印象を変えること、飼主と犬の相互作用により飼主の価値を高め、攻撃の引き金となる刺激の閾値をあげること、が重要。

また、キレやすい犬は抑制がきいていないことが多いので、
ガマンを教えることも必要。
その際は、キレない程度の課題から始めるスモールステップが有効。

ガマンを教えるというと犬の意に反して耐える力を身につける、
というイメージだ。
が、教える際はそうではなく、犬が誘惑に耐える方を選択するように
環境を整える。繰り返すと犬はその方がメリットがあると理解する。

◆次に強制的な拘束について
仰向けに抑える、リードを踏んでフセさせる、ホールドスチル、
リーダーウォークなどについて、これは悪なのか?
やってはいけないのか?効果はないのか?というご質問に対して。

今どきそんなことをするなんて!とお考えの方が多いと思う。
僕は全て行っている。
ただ、目的と方法が異なるし名前も違うのだが…。

ある考え方では「犬の社会は上下関係で成り立ち、
本能である服従心を利用して人の上位を伝える」ことが重要となる。
強制的拘束もその意味で役立つ。
方法は「正の弱化」(嫌子出現による行動発生頻度の低下)と
「負の強化」(嫌子消失による行動発生頻度の増加)となる。

それに対してモチベーショナルトレーニングでは、
信頼関係が重要視される(嫌子を使わない)。

「仰向け抱っこ」は飼主であればリラックスしてお腹を向けられる。
(とりあえず他人は無理でも…)
系統的脱感作と拮抗条件づけの利用

「リードを踏む」は伏せ続けてほしいことを伝える際に選択肢を減らす
管理として踏む。(リードを引いてフセさせない。)

「どこでも触らせる」は、飼主なら(できれば他人にも)保定されても、
どこを触られても安心。(無理やりしない。)
これも系統的脱感作と拮抗条件づけ

「一緒に歩く」飼主の動きに合わせて歩くとおいしい!ことを学習。
(リードがなくても)となる。方法は正の強化が基本。

人に攻撃的なグレートデンを、もみ殻(?)のプールに入れ
動けなくするとその後もおとなしくなった、
という実験はよく知られている。
(『動物が幸せを感じる時』テンプル・グランディン著 NHK出版
にも紹介されていた。)

また、犬の首を飼主の膝にくっつけるようにリードを短く持ち、
ゆっくりと歩くことを繰り返すと犬は飼主に従順になることも事実。
でも方法を「正の強化」に変えても同様の効果が得られる。

犬を人に仕える奴隷のように考えるか、共生する仲間と考えるかで
対応は変わる。
犬にも感情がある。人道的にいこう!

◆飼う前セミナーの開催について
犬を飼ってから「大変なこと」になるパターンが多い。
飼う前に知っておいて欲しいことをお話しする「飼う前セミナー」は
とても有効だと思う。
どんなことをお話しすると良いかを話し合った。
(飼う前の飼主?さんに参加してもらうことが一番の課題だけれど)

その他、行動主義についての文章を皆で読む。
以上
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