スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

老犬と暮らす(6)

家庭犬インストラクターの仕事を始めて十数年。
そのきっかけとなったラブラドールはこの春に15歳で亡くなり、
インストラクション技術の向上に多大な貢献をしてくれたシェパードは
10月で14歳になった。(下の写真は1年前のもの。)

かつて犬育てクラスに通ってくれた犬たちも高齢化し、
耳は遠くなり、目も白く濁りだし、匂い嗅ぎも時間をかけてじっくり…。
(匂いを嗅ぐ対象に鼻がくっついている!)
そんな犬たちとのコミュケーションに手の合図が役立つ。

我が家のシェパードの耳はいくら大声で呼んでもピクリとも動かない。
(最初は都合の悪いことだけ聞こえないのかとも思ったが!)
しかし、頻繁にアイコンタクト(人の顔を見る)をする習慣をつけ、
手の合図でマテとヨシ、オイデ、オスワリ&フセ、
指さし(指した方向へ行く)をしっかり教えておいたおかげで
意思疎通が思いのほかスムーズ。

ちょっと来てほしい時や離れていてもらいたい時、
静かに待っていて欲しいときなど、かなり便利。

アイコンタクトは必ずしも必要でなく、
耳でこちらの動きに注意を払えばよい、という意見にも納得するが、
アイコンタクトを頻繁に求めるような暮らしは
思ってもいなかったところで役立った。

手の合図の教え方は簡単。言葉の合図の直前に手の合図を加えるだけ。
これを繰り返すと先読みの得意な犬達は手の合図に反応するようになる。
反応したらよーく褒める。

音のない老犬との暮らしも静かでいいものだ。

DSCN3614_convert_20121209004512.jpg
(右手前の犬「幸」は、まだまだ若い。)
スポンサーサイト

老犬と暮らす(5)

本格的な夏到来。
老犬には厳しい季節がやってきた。

昨年の7月だった。
秋田犬のはなさんの主治医の獣医さんからご連絡をいただいた。
10歳の秋田犬の介護が難しく、手を貸してほしいとのことだった。
が、介護のお手伝いはほぼ初めて。しかも高齢の秋田犬。
ということでいったんはお断りしたのだが、
とりあえず来て欲しいとのことでお付き合いが始まった。

幸いはなさんは僕にも慣れてくれて
酔っぱらったお父さんが一度手を咬まれたが、
その他は大きな問題もなく…というより驚異的な回復力で
その夏を越せるかどうかといった飼主さんと僕の心配をよそに
歩き回れるようになったのはこれまでのご報告通り。

野花


そのはなさんが亡くなった。
早朝、氷入り扇風機の氷を追加しようとお父さんが見ると
すでに亡くなっていた様子。
お電話をいただいて飛んで行ったときには冷たく固くなっていた。

その前の週には2度お家にお伺いして
動物病院に一緒に行き、褥瘡や耳の汚れをきれいにしてもらい、
週末には朝早くお散歩(車いすリヤカー)をしたところ。
日によっては歩きにくそうだったようだが、立たせると庭を歩き回り、
「この夏も越えられるかなあ?」ときっと大丈夫だと思いながら
飼主さんと笑ってお話ししていた。

前日の夜はご飯もしっかり食べ、甘いおやつももらい、
冷たい氷水をたっぶりのんで、いつものように休んだとのこと。
ゆるやかに覚悟はしていたものの、急だった。

飼主さんはずっと涙、涙。
はなさんがいてくれてこその出会いに感謝。
それまで知らなかった犬の生きる底力を教えてくれて感謝。
1年間、献身的な介護を続けられた飼主さん、
本当にお疲れ様でした。

はなちゃん、バイバイ。
合掌。

老犬と暮らす(4)

やっと暖かく感じられる季節到来。
授業の準備に忙しい日々を過ごしている。

秋田犬のはなさんはとっても元気。
現在は月に2回ほどお邪魔する。
普段は家の隣の空き地を一巡して用を足し、
庭を歩き回り、玄関で寝る。

僕がお邪魔しても隣の敷地をうろつき家に帰ってしまう。
さすがに足は徐々に弱っているようにも思うが、
立たせてしまえば補助なしに元気に歩いている。


今回はわが家のラブ、ナワックの話。
3月に4月のシャンプーを予約した。
少し足腰に不安はあったが立っていられる状態だった。

3月下旬にナワックの顔が腫れてきた。
また歯茎が化膿したのかと抗生剤を飲ませたが変化がなく、
どんどん腫れが拡がるので動物病院へ。

腫れは浮腫によるもので腫瘍の疑いあり。
ステロイド剤をもらうとみるみるブルテリア顔からラブ顔に。
やはり腫瘍か。

それと共に足腰がどんどん衰え支えが必要になる。
はなさんで使っていた補助ベストと寝たきりを考えてマットを購入。
ステロイドが効かなくなり増量。
腫れると呼吸がしにくくなるので、そうなれば安楽死も覚悟。

シャンプーはキャンセルし、シェパードだけ連れて行く。
食事はどんどん贅沢になり、食事?という感じ。
おこぼれ目当てのシェパードがナワックの食事時を喜ぶようになる。

そのうち徐々に固形物を食べなくなり、ゼリー状のものを注射器で。
水も自力では飲まなくなる。
薬はマックス。
減らすと浮腫がおこるのでチーズでくるんで無理やりのどに。

顔の奥の腫瘍のようで場所と15歳という年齢を考えると手術はない。
後はCTで確認の後、抗がん剤による延命治療だが、
それも選択肢から外し、
このままできるだけ苦しませないよう看取ることに。

トイレも寝たきりでおむつにするようになり、
徐々に水分も拒むようになる。
数時間ごとに身体の向きをひっくり返す。
マットのおかげもあってか褥瘡はない。

時折呼吸がしにくくなるために、
犬のベッドの横で寝ることにする。
横に寝て2日目の昨日、朝に家族に囲まれて永久の眠りにつく。
涙の中で「ありがとう」と伝える。

死後硬直の後、今朝、硬直が解けてくる。
鼻から体液が漏れ続ける。(鼻に詰め物はやめた。)
段ボールの中に寝かせて花で飾り
単独で火葬してもらえる隣町の斎場でお別れ。

怒涛の1ヶ月だった。今となってはあっという間。
こんなに経過が早いとは思っていなかったが、
これまで長い時間を一緒に過ごせて感謝。
お骨は庭に埋め、木でも植えようか。

追伸
まことに勝手ながら、供花などは辞退させていただきます。

老犬と暮らす(3)

冬らしい日が続き、寒さが厳しくなってきた。
犬の季節到来!まあ、わが家の老犬にはストーブの季節だけれど。

外でいる時間が長い犬は、
体温を保つために摂取カロリーを増やしてあげたい。
昼間、庭で過ごすことが多かった若い頃のわが家の犬たち。
冬の食事量は真夏の2割増しだった。
最近は体形を見ながら痩せないように調節している。

秋田犬のはなさんも元気にくらしているが、
前回ブログのその後をご報告する。

あの後、はなさんは歩く距離が少しずつ落ちてきて、
後ろ脚にも少し力が入りにくそうな状態になった。
年齢的なこともあるので、それはそれで自然なことだろうと思う。

徐々に歩く距離が減り、自力で歩くことも難しくなるのだろうと
飼主さんともお話ししていた。

それに合わせて、飼主さんは一緒に散歩に出ることも少し控えてみた。
すると寒くなるにつけ、歩くことへの欲求が増したかのように、
立たせると庭をうろうろする時間が増えてきたそうだ。

DSCN3486_convert_20111219005050.jpg


僕は雨でなければ週に1回程度お邪魔して車いすリヤカーで散歩の後、
飼主さんとおしゃべりして帰るのだが、
少し前までヨレヨレ歩いていたのが先日は足をハの時に広げて
しっかり、かつリズミカルに歩くようになっていた。
そしてその日、いつもの散歩コースで最長距離を歩いた。

DSCN3480_convert_20111219004939.jpg


本当に驚かされる。
寒くなってからどんどん元気になってくるはなさんを見ていると、
(秋田)犬って寒さに強いんだな、と単純に思う。
祖先はどんな暮らしをしていたのだろうか?

はなさんのお手伝いをさせていただいて、
老犬と暮らすことを改めて意識させられる。
わが家の犬たちも困ったことはそれ程ないとはいえ、
行動や反応はかなり変わってきた。

まず、耳が悪くなったこと。
(聞こえないふりか?と疑いたくなるようなこともあるが…)
9歳になった頃から雷が怖くなり、
雨が降るだけで不安行動が出ていたシェパードのキーパが
雷を怖がらなくなったのも、対応を変えたことが原因ではなく
耳が悪くなったせい(おかげ?)かもしれない。

また、匂いを嗅ぐ力も落ちていると思う。
近くに落ちたご褒美を見つけにくくなったり、
若い犬と一緒に散歩に行くと実感するのだが
1か所当たりの匂いを嗅ぐ時間が長くなった。
おかげで若い犬と僕は歩く時間よりもナワックを待つ時間が多くなる。
(若い犬には忍耐を覚えるのに良いかもしれないが
僕のダイエットには役立たない散歩だ。)

トイレ(基本的に庭でする)も我慢できなくなり、
家族に便意を訴える間もなく居間で排便!ってことも起こる。
トイレのおおよその時間は決まっているが多少不規則になり、
便意をもよおすと掃出し窓のところに行って我々を見るのだが
それすらなくなり、いきなり背中を丸める感じだ。

玄関の階段の上り下りがゆっくりなのはもちろんだが、
何かにつまづいたり、足ふき時にバランスを崩すこともある。

でも、全く変わらないのが食欲。
わが家の犬が食べなくなったら要注意かも。

老犬と暮らす(2)

どんどんご機嫌になっていくはなさんは、匂い嗅ぎが大好きだ。
できれば、元気な時に毎日歩いた散歩道を体験させてあげたい、
という飼主さんのご要望で、車いすリヤカーに乗せて、
近所を散歩をすることになった。

DSCN2827_convert_20111107003132.jpg

ごろごろと小一時間ほど歩く。
はなさんの目が回らないように、歩調はごくゆっくり。

匂いが気になると顔をあげて空気の匂いを嗅ぎとっている。
そんな散歩を続けるうちに、途中ではなさんが降りたいと言いだした。
ほふく前進で降りようとするのだ。

自分の力では立ち上がることができないので、
背中の取っ手を持って補助する。
地面に降りると最初はじっと動かずに立っているのだが、
意を決したようにぼちぼちと歩き出す。

初めのころは数歩歩くだけだったのだが、
そのうちにトコトコと足取りが軽くなり、
最長数百メートルも歩けるようになった!拍手!
歩きたい!という強い欲求(意志)には驚かされる。

DSCN2831_convert_20111107010530.jpg

そんなはなさんとのやり取りの中で、
はなさんの気持ちや要望が少しずつだがわかるようになってきた。

車いすリヤカーから降りたいのはすぐにわかるのだが、
車いすリヤカーに乗ってもよいとき、もっと歩きたいときなど、
背中の取っ手を握ると意思表示をするようになった。

それに応えているとなんだがさらに親密度が上がったようで、
家族にしかしなかったのに、僕の顔も舐めてくれるようになり、
ある程度からだも触らせてくれるようになった。

僕たちインストラクターの大事な仕事に、
「犬の気持ちの読み取り方を飼主さんにお伝えする」ことがあるのだが、
こうしたコミュニケーションによってお互いに気持ちを思いやることは、
信頼関係づくりのためにも、本当に必要だなと再確認した次第。

その後のはなさんは、
足が痛くなって歩く距離が落ちたかと思えばまた復活したりと、
一進一退なのだが思った以上に元気になってくれて本当に感謝。

1日の生活サイクルも定まってきて、
夜中に吠えだすこともなくなったそうで、
飼主さんが夜にぐっすり寝られるようになったとか。

飼主さんの体調が悪くなれば、はなさんの待遇も変わってくるので、
夜に静かになってくれて本当によかった。

僕がお邪魔した当初は、
主に犬の世話をするお母さんに強いストレスがかかっていて、
見ていても大変そうだったのだが、
最近は、少し背負っている荷物が減ったように見受けられる。
(僕がそう思うだけかもしれないが…。)

犬を大事にする方が増えた分、
介護時に抱える大変さも増してくるのだと思う。

少しでもそんな飼主さんのお手伝いができればよいなと思う。
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。